導入事例

翌日対応では遅すぎる。業者探しと情報共有の手間を可視化・短縮し、Qナビで即日対応に切り替え

株式会社カクヤス (ひとまいるグループ)
流通サービス企業

株式会社カクヤス
(ひとまいるグループ)

原口 俊介 さま 五十嵐 宏信 さま 人事総務本部 総務部 拠点管理課
企業名
株式会社カクヤス(ひとまいるグループ)
事業内容
飲食店向け酒類配送を中心に展開する流通サービス企業
導入店舗数
約200店舗(配送センター含む)
展開エリア
首都圏を中心に、一部関西エリアでも導入開始

Before 導入前

  • 緊急時でも対応が翌日・翌々日になるケースがあり、営業に影響。
  • 電話中心のコミュニケーションで状況が伝わりづらく、「担当不在で分からない」等のリスク。

After 導入後

  • 店舗から「もう来たの?」と驚かれる事例も。特に夏場の空調トラブルで即時アサインが機能。
  • 依頼・進捗・報告がすべてシステム上で可視化されるため、本部・現場・マネージャー間での情報のズレが大幅に減少。

飲食店向け酒類配送を中心に展開する流通サービス企業「株式会社カクヤス(以下カクヤスさま)」では、首都圏を中心に約200店舗にQナビORDERを導入。
急な設備トラブルにも即日対応できる体制を構築し、現場と本部の課題解消に取り組んでいます。
今回は、導入前に抱えていた課題から、導入プロセス、導入後の効果、そして全国展開に向けた今後の展望まで、施設管理を担うお二人にお話を伺いました。

CHAPTER 01

タイムラグと手配の煩雑さに現場も本部も悩まされていた

株式会社カクヤス

導入前は、外部の業者代行会社を利用していましたが、手配や進捗確認に時間がかかり、特に緊急時の対応に大きな課題を感じていたといいます。

五十嵐様
「急いで対応してほしい場面でも、翌日や翌々日になることが多く、営業に支障が出ることもありました。私たちが一時的に対応できる場合もありましたが、すべてをカバーすることはできず、強い課題意識がありました」

電話でのやりとりでは現場の状況が伝わりづらく、作業時に「担当者が不在でわからない」といったリスクが発生することもありました。そうした背景から、画像による共有の必要性を強く感じていたといいます。

原口様
「現場での緊急対応の遅れは、店舗スタッフやお客様の満足度にも直結する重大な問題です。スピード感をもって確実に対応できる体制を作ることが、社内的にも喫緊のテーマとなっていました」

CHAPTER 02

現場主導の依頼フローでスピードと精度を両立

カクヤスさまでは、施設管理を担当する本部スタッフは原口様・五十嵐様の2名体制。約200店舗を全て網羅するのは難しく、従来のように本部が一手に管理する方式では限界がありました。

原口様
「QナビORDER導入にあたっては、現場で直接業者に依頼できるように体制を切り替えました。店舗にタブレットを配布し、画像を添えて依頼を上げてもらうことで、本部も状況をすぐに把握できますし、やりとりの効率も上がりました」

導入初期には、操作に不慣れなスタッフもいたため、社内マニュアルの整備に加えて、YouTube形式の説明動画も配布。各店舗のマネージャーを通じて操作のフォローを行いました。

五十嵐様
「最初の1〜2件さえ経験すれば、みんなすぐに慣れます。今では、むしろ電話より簡単という声も増えてきましたね」

さらに、QナビORDERの導入は業者への依頼だけでなく、社内の連携強化にも寄与しています。依頼・進捗・報告がすべてシステム上で可視化されるため、本部・現場・マネージャー間での情報のズレが大幅に減少したといいます。

CHAPTER 03

エリアマネージャーの即断が現場を支える仕組みに

エリアマネージャーの即断が現場を支える仕組みに

飲食店の多くは夜遅くまで営業しており、トラブルが起きる時間帯も夜間や休日に集中します。こうした状況に対応するため、カクヤスさまではエリアマネージャーが即時判断し、対応を進められる運用体制を整えました。

五十嵐様
「夜10時にトラブルが起きても、本部はすでに退勤している時間帯。そういった場面では、現場からエリアマネージャーに連絡が入り、その場でGOを出せるようにしています」

承認フローも柔軟に設計されており、緊急時には稟議なしで進行できるようにしつつ、高額案件については後日、本部が確認を行うという運用でスピードとガバナンスを両立しています。

原口様
「高額案件については業者とのやりとりも慎重になりますが、それ以外の内容であれば、まず止めないことを最優先にしています。店舗の営業を守るという目的のもと、判断基準を明確にして運用しています」

CHAPTER 04

判断を画像で完結できるから現地確認が不要に

カクヤスさまの多くの店舗は、ビルの1階に入居しています。そこで課題となるのが、「この工事はビルオーナー側か、当社側か」という契約範囲の判定です。

五十嵐様
「以前は画像が残らず、セキュリティの関係で写真共有も難しかったため、現地に行って確認せざるを得ないことが多くありました。QナビORDERなら画像を見て判断できるので、無駄な移動や時間が省けています」

依頼内容はすべてログとして残るため、過去の類似案件を確認しながら判断することも可能になりました。これは属人化しがちな施設管理業務の“見える化”にもつながっています。

CHAPTER 05

「もう来たの?」の驚きと、費用以上の価値を実感

「もう来たの?」の驚きと、費用以上の価値を実感

導入後、現場からは「対応がとにかく早い」という声が多く届いています。特に夏場の空調トラブルなどでは、QナビORDERを通じて複数の業者が即時に候補として上がってくるため、スムーズに作業日程が確定します。

原口様
「数時間後には業者が来てくれて、『もう来たの?』と現場から驚きの声が上がったこともあります。対応のスピードそのものが現場の安心感につながっています」

また、スピードだけでなく、運用全体の負担軽減も大きな導入メリットです。

五十嵐様
「直接契約の方が一見安いように思えても、調整や連絡の手間、稟議の時間を含めて考えれば、QナビORDERの方がトータルでは圧倒的に効率的です」

現在は依頼から報告までQナビORDER上で完結するため、業務の進捗確認や記録管理もスムーズになっています。従来のように電話・紙・Excelを併用していた頃に比べ、大きな業務効率の改善を実感しているそうです。

CHAPTER 06

多店舗運営を支える現場インフラとして広がる可能性

現在は首都圏を中心に運用されていますが、関西エリアにも導入を広げており、今後は全国の店舗でQナビORDERを標準インフラとして活用する構想が進んでいます。

原口様
「業者の選択肢が複数あることで、日程が合わずに止まってしまうリスクも減らせます。特に飲食業では“止まらないこと”が大事。だからこそ、この仕組みの価値は大きいです」

五十嵐様
「トラブルがゼロになることはありませんが、QナビORDERがあれば対応のスピードと質は間違いなく向上します。同じように少人数で多店舗を管理している企業には、ぜひおすすめしたい仕組みです」